大人の判断

卒業シーズンを迎えホテルや居酒屋の前をたむろする学生をよく見かけますが、以前ブログで大阪の穴場スポットとして紹介した居酒屋百番で先輩の卒業記念コンパをした時の話です。

建築学科の卒業生と卒研を手伝った我々後輩が十数人で百番で宴を催しました、季節柄鍋料理をみなでつつきあい過去の思い出話や建築論を熱く(稚拙ですが)語り合い宴も終わりに近づいたときに一人の先輩が笑いながら、実はこの鍋に小さなゴキブリ(2ミリくらいのあかちゃんゴキブリ)が入っていたというのです。
あっけにとられながらも何故最初に言わなかったのかと質問したところその先輩は、だって騒ぐでしょ、と質問に答えてくれました。
確かに、もし最初にそのことを言っておれば十数人のなかの何人かは、いきり立って店側にクレームをつけ騒いだり、またあとの宴も興ざめたものになっていたかもしれません。
それに不思議なことに食べ終わってそのことを告げられても誰も何も言わず楽しく宴を続けられたことです。

二元論(善悪などを単純に分ける)の消化に汲々としていた私のとって、たかだか1年年上の人間がこういった判断ができたことに驚き、私の思考が大きく揺らいだ出来事です。
正論は正論として当然あるべきなのですが、正論が常にその場に適しているかどうかは別問題です。

いまの日本の社会、特にマスコミなどは正論を水戸黄門の印籠のように振りかざし単なるバカ騒ぎしているだけに思え、あの先輩からみれば稚拙極まりないものと映っているでしょう。

最後にその先輩もゴキブリの入っていた鍋を一緒に食べたのです。

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